近藤塾の指導法
指導上大切にしているのはこんなことです。
➀ 生徒一人一人の今の力を把握すること
生徒の書く解答、授業中の表情や体の動き、消しゴムの使い方、ペンの動き、説明を聞いた時の反応などをよく観察し、その生徒が今どういう状態にあるかをつかむようにしています。
② その生徒に必要な授業を組み立てること
計算が覚束ない、基礎基本が全く理解できていない生徒は、まず基礎固めを。
基礎がある程度固まっている生徒には、反復練習と、基礎知識を使いこなす演習のバランスを考えた授業を。
定着に時間がかかる生徒には反復練習を。
呑み込みが早い生徒には、反復を控えていろいろな種類の問題を。
③ 必要なら前学年にもどることも
現在の『解らない』の原因が前学年・前々学年にあることも多々あります。必要に応じてさかのぼって指導しています。
④ 力をつけることにつながらない時間を作らない
基礎ができている生徒に、過度の基礎の反復演習は無意味です。
基礎的な問題を解くのにアップアップしている生徒に、応用問題を考えろというのも無意味です。ただ眺めているだけになってしまいます。
生徒個々の力を把握し、細かくレベルを調整しながら授業をしております。
授業は次のような流れを基本としています
➀ 授業準備
学校の授業進度や個々の学力を考え、その日の授業で何をすべきかを考え、プリントを準備します。
② プリントを準備し、生徒個々に配布
生徒個々にプリントを渡し(前回の続きの場合も)、どこをやるかを指示します。
基礎レベルから応用レベルまで、必要に応じて問題を用意しておき、君の理解の状態に合わせて、解く問題を決めて指示していきます。
問題は1問単位で細かく指定し、チェックをしていくため、時間を無駄なく使って授業を進めることができます。
③ 君が問題を解き、講師はそれをチェックします。
単に〇・×をつけるためではありません。
正解に至る道筋は適切か、計算過程の書き方はどうか、まちがっているなら何をどうまちがったのか、どこまで解っていてどこから解らないのか。
君の解答からいろいろなことが読み取れます。その情報を元に説明をし、ヒントを出し、次にするべきことを指示していきます。
④ 次に何をするべきかを考え、指示をします。
理解したと判断したら、学習を次に進めます。
解っていない場合は説明し、類題を解くことで解法を確認してもらいます。
必要に応じてヒントも出します。
この繰り返しが基本になります。
⑤ 解らなくて固まっていたら、こちらから声をかけるようにしています。
自分から質問することはなかなか難しいようです。
解らなくて思考が停止していると判断したら、こちらから早めに声をかけることで
無駄な時間を少なくし、授業を効率的に力に結び付けるよう心がけています。
心配いりません。
指導例 こんな時はこう指導しています!
学年別に、典型的な指導例をいくつか紹介しています。
もちろん、実際に指導する際は生徒個々に合わせて微調整します。
ご家庭でご家族が子供さんの学習を見るときの参考にもなると思います。
ぜひご一読ください。
原因としては
* 基礎的な計算がしっかりできない。
* 何も考えず、前から順番に計算してしまう。
等が考えられます。
原因としては
* 九九があやふや。くり下げのある引き算がきちんとできない。
* 商の立て方が解らない。
等が考えられます。
原因としては
* 問題内容と +・ー・×・÷の計算が結びつかない。
* 計算の順序が解らない、または式の作り方が解らない。
等が考えられます。
いわゆる応用問題が解らない場合は、いろいろな原因が考えられるので、個別に対処します。
原因としては
* 長方形や正方形の面積を求める公式を覚えていない。
* 図形をいくつかの長方形に区切ることができない。
* 図形をいくつかの長方形に区切ると、それぞれの長方形の縦、横の長さがはっきりつかめない。
等が考えられます。
原因としては
* 整数の加減乗除があやふやなままになっている。
* 小数のかけ算や引き算の小数点の位置の決め方が解っていない。
* たし算、引き算とかけ算の計算法のちがいが解っていない。または、計算法の使い分けの練習が不足している。
等が考えられます。
原因としては
* 倍数や約数という言葉の意味を覚えていない。
* 文章問題になると、問題内容と倍数や約数をうまく結びつけることができない。
* 数に対する感覚が弱い。
等が考えられます。
原因としては
* 約分ができない。
* 通分ができない。
* 数に対する感覚が弱い。
等が考えられます。
原因としては
* 4年生の面積の学習ができていない。
* 公式を覚えていない。
* 図形に対する感覚が弱く、底辺や高さ、上底や下底といった概念が理解できない。
また、図形を適切に区切って考えることが苦手である。
等が考えられます。
原因としては
* 4年生、5年生の計算のし方があやふやのままになっている。
* 分数の通分、約分ができない。
* 加減法と乗除法の計算の区別がついていない。
* 分数と整数、小数の関係がつかめていない。
等が考えられます。
原因としては
* 基礎基本を理解すること、そしてそれを使いこなすトレーニングができていない。
* 計算力がついていない。
* 考える力が育っていない。
等が考えられます。
原因としては
* 単元の学習が終わった後の、継続的な復習ができていない。
* 単元の内容の理解が浅く、学習が本質に届いていないので、学習内容をすぐ忘れてしまう。
* 問題内容を自分の持っている知識に結び付けるトレーニングができていない。
等が考えられます。
原因としては
* 普段の学習で、式をきちんと書く習慣ができていない。
* 説明を書く上で大切にするべきポイントが解っていない。
等が考えられます。
答えが合うときと合わないときがあり、それがなぜなのかが解りません。
原因としては
* 正の数・負の数の加法の計算があやふやなままになっている。
* 文字式の書き方に理解不十分なところがある。
等が考えられます。
原因としては
* 文字式の計算があやふやなままになっている。
* 文字式の計算と方程式を解くことのちがいを理解していない。
* 係数が分数や小数になるとに記対処法を学習していない。または実行していない。
等が考えられます。
原因としては
* 文字式・方程式の計算があやふやである。
* 等式を作るということがどういうことかを理解していない。
* いろいろな数量を文字式で表現することができていない。
等が考えられます。
原因としては
* 変域の書き方を理解していない。
* 比例・反比例の式の形や比例定数の意味などを覚えていない、理解していない。
* 直観に頼っていて、数学的考え方を利用することができない。
* 小学校の時のトレーニングが不足している。
原因としては
* 座標を理解していない。
* 直観に頼っていて、何も考えずにグラフをかいてしまう。
* グラフから比例の式を求める計算法を理解していない。
等が考えられます。
原因としては
* 比例と同様。
* 反比例の式の特徴と使い分けを理解していない。
等が考えられます。
㋕ 中1 関数が苦手
関数の式の扱い方がよく解っていない場合が多いです。まずそれを説明し,比例定数の求め方、対応表の作り方などを確認する必要があります。グラフがかけない場合は基礎の基礎から説明し、グラフをかく作業に慣れることから始めます。
関数の下地となる代入計算の仕方や、方程式の解法などがあやふやであれば、まずはそこに戻る場合もあります。
㋖ 中1 平面図形が苦手
まずはいろいろな図形用語の意味や記号の使い方を確認していきます。
作図は、基礎的な図のかき方を確認します。また、基礎的な作図はできるけれど、いわゆる応用問題になるととたんに手が動かなくなる生徒さんもいます。垂直二等分線や角の二等分線、円などのもつ根本的な性質が解っていないからです。順次説明し、演習を重ねてもらうことで改善が期待できます。
㋗ 中1 空間図形が苦手
まずはいろいろな図形用語の意味や直線と直線、平面と直線、平面と平面の位置関係を確認していきます。
机上の説明だけでなく、ペンやプリントなどを使って、実際にどういう位置関係になるのかを見てもらうことが重要です。
㋘ 中1 円の面積や周の長さ、立体の体積、表面積が苦手
小学校で学んだ円や様々な図形の面積の求め方、周の長さの求め方がはっきりしていないと、この分野は当然苦戦します。
必要なら小学校用のプリントでまず補強をしていきます。
基礎がしっかりしたら、まずは円と扇形、そして柱・錐の表面積、体積の求め方を種類別に演習していきます。
学校で学んだ内容が理解できていないと、うろ覚えの知識や公式を使って何となく計算してしまうことが多く、それは書いてあることを見ればすぐに解ります。公式の意味を説明し、改善していきます。
算数の学習の理解や演習量が十分でない場合、改善には時間がかかることが多いです。
原因としては
* 中1の時の計算を自分のものにしていない。
* 乗除法の計算の意味を理解していない。
等が考えられます。
原因としては
* 数式に対する感覚が育っていない。
* 式変形の元にある考え方を学習していない、または理解していない。
等が考えられます。
原因としては
* 中1の一元一次方程式の解法が解っていない。
* 加減法、代入法の基礎ができていない。
等が考えられます。
原因としては
* 中1の比例・反比例の学習が理解できていない。
* 関数の式の意味、扱いかたが解らないまま学習している。
* 傾き、変化の割合などの意味や求め方が解らない。
* グラフが書けない。直線の式が求められない。
等が考えられます。
㋔ 中2 図形の角を求める問題が苦手
対頂角、平行線と同位角・錯角、三角形の外角と内角の関係、多角形の意内角の和、外角の和など、基礎的な知識を確認していくことから始めます。これがよく解っていない生徒さんは、図形に対する感覚が弱く、小学校から中1にかけての積み上げができていないことも多いため、状態が改善するのに時間がかかる場合があります。
また、図形の問題には特有の解法のパターンがあり、これを理解し、トレーニングを積んでいないと、正解できない問題がたくさんあります。テストで、基礎的な問題は解けても、正解率が上がらない生徒さんは、ここが弱いことが多いです。パターン別の演習で正解率が向上する可能性があります。解き方を丸暗記しても問題は解けません。なぜそうすれば答えが出るのかを、きちんと理解してもらうための授業をしております。
算数の学習の理解や演習量が十分でない場合、改善には時間がかかることが多いです。
㋖ 中2 図形の証明が苦手
この分野は中2生諸君にとってはかなりハードルが高く、苦手という生徒さんがたくさんいます。
まずは仮定と結論の意味、読み取り方、そして三角形の合同条件の使い方を確認していきます。証明が書けない原因はいろいろありますが、まずは
* 仮定や結論は問題文から拾うもの。図は問題文の意味をつかむための補助であること。
* 仮定には、AB=ACのように、最初から記号を使って書かれているものと、『Pは線分ABの中点である』のように、数学用語を使って表されたものがあり、後者をしっかり読み取る必要があること。
* 証明の際には、まず仮定を使うこと、次に共通辺や共通角、対頂角や平行線の同位角、錯角、そしていろいろな図形の性質(定理)が使えないか順次検討していくこと。
などに慣れる必要があります。また、例えば三角形の合同の証明のときに書く文言には一つ一つ意味があり、その意味を理解したうえで書くことが大切です。
塾ではこれらを基本からワンステップずつ学習してもらいます。
数学が苦手でも、中2のうちに基礎的な証明のかき方が解っていれば、中3での学習がぐっと楽になります。ここはぜひがんばってみてください。できるだけの指導をさせていただきます。
原因としては
* 中2までの文字式の計算ができない。
* かっこが適切に扱えない。
* 計算に使う公式を覚えていない。
* 公式の使い分けができない。
等が考えられます。
原因としては
* 平方根の意味がつかめていない。
* ルートの中を簡単にする、分母の有理化をするといった基礎基本を理解していない。
* 平方根の加減乗除の仕方が解っていない。
等が考えられます。
原因としては
* 中2までの方程式の学習が理解できていない。
* 平方根の意味がつかめていない。
* 因数分解ができない。
* 解の公式を覚えていない。
* 解法の使い分けができない。
等が考えられます。
原因としては
* 中2までの関数の学習が理解できていない。
* 平方根の意味がつかめていない。
* 因数分解ができない。
* 解の公式を覚えていない。
* 解法の使い分けができない。
等が考えられます。
定期テストでは、テスト範囲がはっきりしており、基礎レベル~標準レベルの問題が全体の70%~80%出題され、いわゆる応用問題の比率はそれほど高くありません。
従って、教科書や問題集の標準レベルまでの問題がきちんとこなせるようまじめに学習していれば、ある程度の得点は必ず取ることができます。
しかし、中3の実力テストでは、基礎レベルの問題が少なくなり、標準以上の、いわゆる応用問題の比率がぐっと高くなります。
そのため、基礎~標準レベルならきちんと解けるけれど、それより難しい問題になるとついていけないという生徒さんの場合、得点がガクンと落ちてしまうのは当然のことといえます。
例えば3年生の10月時点で、計算がほとんどできないような生徒さんもおられます。
それでも、できることは必ずあります。適切な判断の元、できる対処をしていくのと、何もしないでは、入試時点での学力はかなり違ってきます。