小5 分数の約分,通分ができない

 9月29日(土) 午前8時半過ぎ。 冷たい雨が降っています。

 今は風はありませんが,先ほどは少し強めの風が吹いていましたね。本格的な台風の風は明日になってからのようです。

 皆様が何事もなく来週明けを迎えられますこと,心よりお祈り申し上げます。

 明日はもじふり(だんじりなどの組み立て作業)の予定なのですが,できるのでしょうか(笑)。

 さて,今日は小5A君,男子。数年前に無料体験を経て入塾してくれました。

 10月の半ばだったかと思います。事前にA君のお母さんからお聞きしたところによると,分数の計算ができないとのこと。毎日の宿題に時間がかかり,親が教えているけれど,すぐにけんかになってしまうとのこと。また,ご両親ともお仕事を持っておられるため,教える時間もなかなか取れないとおっしゃっていました。

 ここをご覧の方の中にも,そうそう,うちもおんなじ…という方,多いのではないでしょうか。

 さて,無料体験で様子を見ると,なるほど分数の計算,手も足も出ていません。

 例えば約分。何をすればよいのかは何とか解っているらしく,例えば2/4=1/2 くらいなら約分できますが,分子,分母の数が大きくなると,手が動かなくなります。

 通分。分母が最小公倍数でなく,分母どうしの積になるので,計算がややこしくなり,手がとまります。

 整数どうしの計算は何とかなりますが,わり算になるとミスが多くなります。

 これ,数に対する感覚ができていない典型的なパターンです。

 例えば約分,分子が12,分母が18。A君,両方が6でわってわり切れるということ,解りません。かろうじて2でわってわり切れることは解るので,6/9。そこで止まってしまいます。

 さてどうするか。

 状態が改善するのに時間がかかる場合,多いですが,先ずは計算に慣れていくことが必要です。

 毎回の授業の最初は,計算演習です。整数や小数の計算に取り組んでもらい,計算することそのものに慣れてもらうわけです。

 その後,分数は後回し,倍数と約数の問題に取り組んでもらいます。ここがしっかりできるようになってくると,分数の計算,ずいぶんと楽になります。

 ただし,公約数,公倍数,知識として理解できても,実際にそれを求めること,A君にとっては楽なことではありません。そういう数と格闘するトレーニングをしてきていないからです。

 ここは本人も,指導する側もがんばりどころ,辛抱のしどころです。

 最初はなかなかできるようになりません。今日はできるようになっても,次回の授業にはきれいさっぱり元の木阿弥です。

 それでもそれを継続します。指導する側,怒ってはいけません。何度でも,同じ説明を繰り返します。同じような演習を用意します。

 早ければ1か月,遅くても半年あれば,なんとか状態がよくなります。そしてこれ,苦しくとも今やっておくのとそうでないのでは,6年生以降の学習の成果,全く違ってきます。

 ある程度公倍数,公約数が解るようになり,速さが出てくれば,約分や通分,できるようになっていきます。

 近藤塾,こういう生徒さん,指導経験豊富です。状態,手に取るようにわかります。無料体験をぜひ。

 また,新設の短期補強講座のページも,ぜひご一読ください。

 よろしくお願いいたします。

 

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