小学生 解ける問題のレベルを上げたい

 9月1日(土) 午前6時半過ぎ。 曇っています。

 久しぶりにお日さま,お休みですね。低い雲が垂れ込めて,今にも泣き出しそうな空です。気温は高くありませんが,湿気を感じます。午前中の教室のエアコンは,ドライで使うことになりそうですね。

 さて,スポーツ関連の番組,多いですね。2020年に向けて盛り上げたいのでしょうね。競泳界の池江選手のような,新しいスターを作りたいというのもあるでしょう。

 番組の制作意図がこれだけ露骨だと,私なぞはひねくれているので,すぐ見るのが嫌になってしまうのですが,スポーツ関連の番組だと,たまたまやっているとつい見てしまいます。

 あれだけたくさんのスポーツ番組があるということは,どの番組もそれなりに視聴率を取っているはずです。スポーツ好きな人,多いんですね。

 さて,例えば野球。初めてボールを持つ人,まずボールの握り方から覚え,ボールの投げ方,取り方を覚えます。最初は手取り足取り。あとは練習あるのみ,体が勝手に動くようになるまでそれを反復します。

 それができるようになると,ノックを受けることになります。いわゆる守備の練習ですね。ゴロやフライを取る。プレーの中で送球し,キャッチする。ここまでくれば,ゲームに出られます。

 次は,ダブルプレーの練習,バント処理の練習など,基本的なプレーの組み合わせを練習していきます。だんだんとプレーのレベルを上げていくのですね。

 算数もよく似ています。入塾時は計算が全くできなかった生徒さん,先ずは学年に応じて,計算力をつけることから始めます。最初はなかなか安定しませんが,少しずつ正解率,上がっていきます。

 ある程度計算力が付いてくると,次は例えば文章問題などに取り組んでもらい,持っている知識を問題に結び付け,組み合わせて使うトレーニングをしていきます。解ける問題のレベルを上げていくのです。

 ところがここで,問題が発生します。何とか計算,きちんとできるようになったはずの生徒さん,文章問題を解こうとすると,式は合っているのに計算が合わなくなったりするのです。ここをご覧の保護者の皆様,息子さん,娘さんの勉強を見てあげているとき,応用問題になると計算が急に合わなくなって,イライラした経験,おありではないでしょうか。

 野球でも同じです。キャッチボールではちゃんと投げられるのに,ノックになると暴投します。ふつうの頃なら取れるのに,ダブルプレーを狙うと,ボールから目が離れて落球してしまいます。

 要は余裕がなくなってしまうのですね。計算ができるようになったばかりの生徒さん,その傾向,顕著です。

 ここで,教える側の力が問われます。計算ができない。じゃあ計算演習にもどるのか。否です。それではいつまでたっても計算演習から次に進めません。

 近藤塾では,文章問題に進んでよいと判断したら,文章問題をやるときには,計算ミスは極力問題にしないようにします。つまり,文章を読んで内容を理解し,式を作ることができればそれでよし…と考えるのです。

 計算を一応してもらいますが,計算を間違えていたら,それを説明し,こちらで直して次に行きます。場合によっては,最初から計算を切り離し,式ができたら計算しなくてよいよ…とする場合もあります。

 入塾時に計算ができなかった生徒さん,ほとんどの場合応用力,付いていません。ただでさえ苦手な文章問題,文章を読め,頭を整理しろ,図をかけ,式を作れ…。これでいっぱいいっぱいなのですね。この上計算までとはあまりにご無体な…ということです。

 これ,やっているうちにだんだんと計算もできるようになっていきます。毎回の授業で,必ず計算演習はしてもらいます。文章問題にも挑戦してもらいます。すると,双方,少しずつ自力がついてきて,心理的なハードルが下がっていくのです。いずれ前述のような減少,見られなくなってくるものです。

 又,長文になってしまいました。ここをご覧の保護者の皆様,教育に情熱をお持ちの方がほとんどかと思いますが,そういう親御さんほど,子どもさんに何もかも要求してしまいがちです。子どもさんの勉強を見てあげるときの参考になれば幸いです。

 またぜひ足をお運びください。よろしくお願いいたします。

 

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