中2 図形の証明がわからない その2
中2 図形の証明がわからない その1の続きです。
証明をきちんとこなすためには、まずその問題の仮定をきちんと読み取る必要があります。
ところが、これが最初からきちんとできる生徒さんはとても少ないです。
今このブログを見ている中2生、中3生諸君の中にも、仮定が何なのかがよくわからないという人、たくさんいるのではないでしょうか。
仮定とは、問題文の中で与えられた条件です。証明をするときのよりどころとして使うことができます。
ただし、これはあくまで、問題文の中に書いてある事がらで、問題で与えられた図から読み取るものではありません。
例えば問題に、三角形が2つ入った図があるとします。図を見ていると、どの辺も等しく、どの角も等しい角に見えるはずです。しかし、見た目で仮定がわかるわけではないのです。ここがとても大切です。
問題文を読むと、その中に必ず、AB=AC,∠P=∠Qのように、等しい角や等しい辺が条件として与えられています。これが仮定です。与えられた図は、それを視覚的に確認するための補助をするものです。
これを問題文から読み取る練習をしっかりすることが、証明の学習の基本になります。
授業の問題演習では、証明を書く前に、まず仮定と結論だけを読み取り、それを記号で書いてもらった状態で持ってきてもらって、私がチェックし、不備があれば説明をするようにしています。
これを繰り返すことで、仮定を読み取るということがどういうことがが徐々にわかるようになっていきます。
次回は、証明問題の仮定にはいくつか種類があることを意識しておくとよい…というお話をします。
ぜひお目通しください。